2012年3月26日

月餅、型に入れるバージョン

「月餅」というと、複雑な模様と文字が綺麗に型押しされたものを思い起こされる方が多いよう。

あれは、お店それぞれに型があり、それに入れて形をつけて焼いているのですが、

我が家で「月餅」というと、型に入れずに包んで焼く、焼きまんじゅうみたいなものでした。

 

売れ行きでいうと、型に入れた月餅や、他の焼き菓子がそれぞれ数十個売れる間に、

我が家でいう「月餅」は数百個売れている、ぐらい「主力」は「型無し」。

ま、値段もそっちのほうが安かったんですが。

 

でも、マイナーだったとはいえ、「型入れ」にも、変わってて美味しいレシピがいくつかありました。

私が好きだったのは、伍仁餅。ごじんこう、とよみます。

その名の通り、餡子のかわりに5種類の木の実が入る、ぜいたく品。

それぞれ仕込みも違うので、手間も5倍。大きさも、月餅の2-3倍。

 

昨日は、両親に来てもらい、初めてこの伍仁餅を教えてもらいました。

 

いやー。

めんどくさっ。

 

どうせ全部まとめて詰め物になっちゃうのに、

まとめられちゃう前は全然処理が違うのね、一つずつ。

同じナッツなのにね!

ま、当たり前なんでしょうけども。

でも5種類もあるとさ…

揚げるもの、ローストするもの、砕くもの、、、、

 

私の食費や学費や遊園地で遊んだお金は、

彼らがこうして地味にもほどがある作業を毎日してくれたおかげだったんだなー

と、十代の自分を多少なり反省しながら、

一つずつ、工程を見せてもらい、やってみて、直してもらいました。

 

そして、「一つのお菓子に一つずつしかない」木型のうち、伍仁餅用を拝借し、成形。

 

ドキドキ。

 

焼く前、こんな感じ。

なんか、、、いい感じでない?きれいじゃんきれいじゃん!

(木型が立派だからです)

 

 

んが。

 

 

 

 

 

 

 

 

どーん。

 

大爆発。

 

ちょっとこれ……

私、小学校2年生ぐらいから「お菓子作り」好きですけど、

ここまでとんでもないことになったの、初めてだよ……。

なんですかこれ……

 

真っ黒こげだし、温度かなー焼き時間かなーと再挑戦。

慎重に。

気を取り直して慎重に。

 

 

しかし。

 

 

 

再爆発。

 

 

ぎゃふん。

 

はたして何がいけなかったのか、

思い当たれそうな要素を一つずつつぶしていかねばなりませぬ。

味はまあまあだったんだよなぁ。。。

 

そりゃね、祖父の代から数十年、親族郎党お菓子で生計を立ててきたわけですから、

それを私が1回で覚えられちゃうはずがないんですけども。そりゃそうなんですけども。

 

でもこのレシピ、個人的にとても好きなものなので、

いつか私も焼けるようになりたいなぁと、

真っ黒焦げをつまみながら、思ったのでした。

 

いやはや、前途多難ですが、面白いです!

 

そうそう、面白い、で思い出したけど、昨日とつぜん父親に、「楽しいか」と聞かれました。

なんのこっちゃと思いましたが、お菓子を作るのは楽しいか、ということでした。

楽しいよと即答したところ、「そうか、まあ、ならいいか」となんだか納得した様子。

 

そうか。父は娘の無謀を、そこで納得することにしたのね。

 

昨日のこのやり取りを忘れずに、お菓子を嫌いにならずに続けたいなぁと思います。

前途多難だけどね!